教えて！住まいの先生

クルマが要らない立地で4000万円台なら、マンションでも極度に高額ってことはあるまい。逆に、その立地で戸建だと面積的に不足があるんだよね？ 場所によっては戸建てのタマ自体が無いこともあるしな。戸建の方が資産性が高いという話は、都市部では必ずしも正しいとは言えない。

それはそうと、その若さで諸経費とは別に1500万の自己資金を用意出来るってのはなかなかのもんだ。変動と固定で借入額を変えようという意図は理解出来るが、俺なら迷わず35年固定で3500万借りるよ。返済は元金均等。基本的な資金計画は１馬力で組んで、女房が働いてるうちは女房の稼ぎ分だけ貯蓄をして、10年経過後に適宜繰上償還。引き続き２馬力で行くなら同じパターンを続けて、完済を前倒しにすればいい。そうすればローン控除の恩恵をフルに享受出来るし、手元に残る現金700万は元本割れのリスクが低い金融商品で運用すれば、多少なり利益が出る。万一現金が必要になった時の備えにもなる。

２馬力でいける期間が長く見込めるなら、返済期間を20年ぐらいにしてもいい。例えばフラット35なら、35年と20年では金利が少し違う筈だ。２馬力期間に重点的に返済することを目指し、例えば固定20年・変動35年とかで二つの融資を併用すれば、全期間固定でいくより利息負担総額を圧縮出来ると同時に、後半の負担を前半にシフトすることも出来る。１馬力になってから楽になれた方がいいのか、子供が大きくなるまでの負担を軽減した方がいいのかは、貴方が家庭の都合として判断するべきだが、工夫の仕方次第では適用金利や減税の効果によって負担総額を減らせるって訳だ。

今は金利がバカみたいに安いし住宅ローン減税もあるから、前述した様な「将来の繰上償還を前提に自己資金をキープしておく」というやり方が現実的に検討出来る。貴方達は期間こそ不明とは言え、ダブルインカムのメリットを活かす余地だってある筈なのだ。実質的な追加負担額は2800万プラス利息。将来的に奥さんが仕事を辞めることを想定したとしても、総じて十分成り立ってる資金計画だと俺は思う。

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