教えて！住まいの先生

不動産コンサルタントの長嶋修と申します。

【結論】
問題なく解約できます。再審査にも影響はありません。

【解説】
契約上の義務が発生するのは、あくまでも｢契約」が終わってからです。つまり、契約書に記名・押印して、手付金のやり取りをしてからとなります。その手前の段階であれば、何らの法的な義務も権利も発生していませんので、無条件で｢なかったこと」となります。

もしも、購入の申し込みをした際に｢申込金」などの金銭を支払っていれば、それも全額返金されます。さくら事務所の相談事例ではときどき｢申込金は返金できません」とする業者さんがいらっしゃるようですが、これには根拠がなく、返金されるのが道理です。

やり取りの中でもし何か不都合が生じたら、都道府県の｢宅地建物取引業者を管轄する窓口」に相談してみてください。（不動産業課など 名称は地域によって異なる） この窓口は、宅建業者に免許をおろしたり、指導をする部署です。こうした案件に直接関与することはありませんが、相談内容を踏まえて免許の停止や指導を行いますので、宅建業者にとっては、ちょっと怖い存在です。

住宅ローンの事前審査については、特段の問題はありません。それで不利になるような事はないと考えて良いでしょう。

最後に。法的に何ら問題なく白紙にできるとは言え、道義的には責任は残るとも言えます。業者さんや金融機関、売主は契約の方向で動いていたわけですから。そうしたことに配慮のある言動を心がけられるとよろしいのではないでしょうか。

お答えになりましたでしょうか？mdh_coco_111_1208さんと不動産との関係が幸せに結ばれますよう、お祈りしています。

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