教えて！住まいの先生

あなたが指摘したいことは、「海外の日本人街」ということよりも、海外における、「在外邦人VS韓国人」ということだと思います。日系人コミュニティがどうのこうの、というわけではないと思います。

韓国人なり中国人が、アメリカの主要都市における、在米邦人コミュニティにおいて、土地や建物を取得したり、商行為を行うことについては、「日本人の撤退」が背景にありますが、そのことを考慮していますか？ 日本人が「撤退」しなければ、韓国人なり中国人が、そこにある土地や建物を取得したり、あるいは、商行為を行うということは、なかったのかもしれません。

アメリカ社会における、「日本の存在感の低下」についても、あなたは考慮していますか？ 近年になって、中国や韓国の企業がアメリカ社会に進出するようになった一方で、日本企業の「撤退」が相次いだことを、あなたは考慮していますか？ さらには、これに関連して、アメリカの大学や大学院で学ぶ日本人の数が減少していることも、あなたは考慮していますか？ 「攻め」の姿勢の韓国人や中国人と比較して、日本人においては、「存在感の低下」がさけばれましたが、このことをどのように受けとめているのでしょうか？

また、韓国人や中国人が「日本の信用」を＜利用＞しているという指摘については、アメリカ社会における「ジャパニーズの信用」そのものが、日系人の歴史と関連しているという点を無視することは出来ません。アメリカ社会における「ジャパニーズの信用」とは、日系人によって築かれたものであり、それを、在米邦人が長年にわたって、＜利用＞してきたことを、無視するわけにはいきません。そして、ここで指摘した「ジャパニーズの信用」とは、あくまでも、「ジャパニーズ」のものであり、韓国人がどうのこうの、中国人がどうのこうの、というわけではありません。

「日本人街を占拠する」などという指摘については、現在の日本企業においては、アメリカ社会に積極的に進出するほどの「力」があるのかどうかとも、関連すると思います。ひとつでも多くの日本企業が、アメリカ社会なり、ブラジル社会に進出すべきというのが、あなたの考えなのでしょう。そのためには、それまでの、体育会系的社会構造や、人間関係の「あり方」を見直す必要があるのではないでしょうか？ さらには、極めて重要な点ではありますが、いわゆる「内向き志向」を打破し、常に「攻め」の姿勢でいられることが必要だと思いますが、そういった、そして、そのための＜人材＞を、いまの日本社会において、育成しているのでしょうか？ いわゆる「ブラック企業」という言葉が日本社会に浸透していますが、「ブラック企業」が“のさばっている”現在の日本社会において、アメリカ社会のみならず、外国において、「ジャパニーズの存在感」を高めるには、さまざまな「課題」を、日本人はかかえていると思います。

韓国人がどうのこうの、中国人がどうのこうのと、そのようなことを、延々と口にするのではなく、まずは、多様性を受け入れ、それを＜活用＞することによって、真の意味における、「強い日本」、「魅力的な日本」をつくることこそ、極めて重要なことではないでしょうか？

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