教えて!住まいの先生

Q 「千三つ屋」の言葉についていろいろ質問があります。 正直不動産という、不動産屋の漫画があります。 不動産業界の裏を描いた不動産業を揶揄するような内容です。

この漫画の中では不動産屋は1000個のうち3つしか本当のことを言わない、嘘つきの業界だから「千三つ屋」と呼ばれてると書かれてました。
ヤフー検索で辞書検索してみると、不動産業は1000回のうち3個くらいしか話がまとまらないから千三つ屋とも言われると書かれてました。
その辞書では別の使われ方で嘘つきの意味もあるとは書かれてましたが。
どっちが正しいんでしょうか?
また、千三つ屋という言葉ができたのはいつごろですか?
質問日時: 2024/2/22 13:32:30 解決済み 解決日時: 2024/2/29 08:20:20
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2024/2/29 08:20:20
もともと「千三つ」というのは「うそ」「うそつき」のことです。
千言のうちに真実は三つしかないという意味ですね。
こちらの歴史は古く、江戸時代初期からあります。

*仮名草子・小さかづき〔1672〕五・二
「せんみつとかやいへる空言し」

*浮世草子・本朝桜陰比事〔1689〕五・八
「千いふ事三つも真言はなし迚千三といふ男有」


「せんみつや」が「土地の売買や貸し金の周旋をする職業」を指すようになったのは20世紀になってから。
「千のうち三つしか商談が成立しない」からというのが由来ということになっています。

*現代新語辞典〔1919〕
「千三つ屋(センミつヤ) 『千に三つ』も当ればよいといふことで、事の成否を問はず、何でも御座れ的に鉱山や土地の売買いろいろの周旋事などに手を出す人のこと」

*通学物語〔1941〕〈渋沢秀雄〉
電車のなか「その三人が揃ひも揃って、みな千三(センミツ)屋みたいな油断のならない人相の男ばかりなんでね」

しかし用例を見て分かるように、怪しげな職業を指します。


似たような言葉に「山師」があります。
本来は「山林の買付けや鉱脈の発見・見立てを職業とする人」ですが、鉱山の採掘事業が当り外れの多いことから「投機的な事業で一攫千金の金儲けをもくろむ人」をさすようになり、さらに「儲け話を持ちかけて他人を欺く人、詐欺師」を指すようになりました。


「千三つ(や)」も「山師」も、投機的で外れが多く、怪しげなイメージなのは全く同じです。
単純に「1000回のうち3個くらいしか話がまとまらない」からというだけではないダークな部分があるのです。

不動産屋さんに「大変ですね」というつもりで、「千三つや」って言われるそうですね、なんて言ってはいけません。
「嘘つき」と言っているのも同然だからです。
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