教えて！住まいの先生

①築35年リノベーション済み、とありますが、ライフライン（給排水、電気、ガスなど）の設備は完全に新品に変わっていることを確認してください。知人で同じような物件を購入して十年後に給排水の不具合が発生し床板をはがしたところ、床下の配管は新築当時の配管を流用していて、その配管が原因での事故でした。しかし念書もなにも取っていなかったため、ご自分が実費で修理するはめになりました。

しっかりした業者がリノベーションした場合、工事の工程写真があるはずですが、無い場合はあとから古い設備が原因での事故が発生した場合は期限無しで補償してくれるよう念書をとりましょう。

あとは、マンション全体にかかわることですが、大規模改修工事の間隔、直近での大規模改修工事の年度、大規模改修は概ね十年から十二年のサイクルで行う場合が多いのですが間隔が長すぎるのは要注意です。

築35年だと給排水管が寿命を迎えます。リノベーションをしてある場合区分所有の室内は大丈夫でしょうが、共用配管は改修してあるかどうか、あるいは改修の予定があるかどうかを確認してください。

最後に、修繕積立金の残額と推移ですが、これはマンションの理事経験者でも完全に理解できる人は少ないので不動産屋の担当者に説明をしてもらってください。
管理組合が銀行などから借り入れをしている場合は要注意です。

できれば、管理組合の理事（管理人ではありません）もしくは住民の方に管理体制の評判、なども聞けるといいですね。マンションは管理を買えと言うくらいですから。

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