教えて！住まいの先生

恐らく交渉は決裂します。

長らく、景気が低迷していました。
物価で比較すると、1997年→2021年の24年間で、2％しか上昇していません。

その為、大家側から家賃の値上げを提示されることも少なかったでしょうし、物件が古くなれば、値下げ交渉も可能だったかもしれません。

しかし、2021年→2023年の3年間では、約8％上昇しています。
多くの物件所有者は、更新のタイミングで家賃の値上げを検討している状態です。
大家さんだって、生活費が上がっているのですから、当然ですよね。


もう一点、築46年ですと、所有者は「次の事」を考える時期です。
質問者様が「次の入居者はないのでは？」と考える物件でしたら、当然、所有者だって同じことを考えています。

外壁や屋根のメンテナンス、シロアリの駆除、様々なコストがかかるでしょう。
キッチンやユニットバスなどの設備も、今のままでは魅力がないかもしれない。
しかし、コストをかけメンテナンスやリノベーションをしても入居者が見つからないかもしれない。

そんな状況なら、建て替えや売却を考えても不思議はありません。
実際に、多くのオーナーが築30～40年で「次のステップ」を検討しています。

さて、オーナーにとって一番のネックは「入居者にどう伝えようか」と言う問題です。
長年住んでいただいた入居者に「出て行ってくれ」と言うのは非常に言い出しづらいのです。
それでも、大家さんには「善管注意義務」があり、「安全に住める物件」を維持する義務があります。
耐震性などに問題があれば、建て替えざるを得ない時期が来ます。
大抵「今後6か月分の家賃はいらないから、6か月後までに出て行ってくれ」と打診されます。

余計なことまで書いてしまいましたが、質問者様の値下げ交渉が「丁度いいから、出て行ってくれ」と言う結論になってしまう可能性が多々あります。


話はコロッと変わります。
現在、継続雇用中とのこと。
5年間は・・・と言われますが、その後の居宅の予定はあるのでしょうか。
「田舎に親が残した家がある」・・・なんていう場合は問題ないのですが、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。
その場合、賃貸物件を探されるのに非常に苦労します。

私の知り合いで、現金は有り余るほどお持ちの方がいました。
70歳になり、お住まいを建て替えされる決断をされました。

・・・しかし、建て替えの間の仮住まいが見つからないのです。
70代夫婦と言うだけで、話もさせてもらえません。

本来であれば、今のお住まいの近くで借り住まいを希望されていたのですが、すべて断られ、車で15分ほどの築50年ほどの物件。
丁度、質問者様のお住まいぐらいの物件でしょうか。

広さも希望に合わず、コンテナをレンタルされ、なんとか半年間、建て替え期間を過ごされました。

もし、質問者様に今後の住まいの予定が内容でしたら、お仕事をされているうちに今後20年間、住める物件を探されて転居されることを強くお勧めします。

余計なお世話でしたら、ごめんなさい。

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