教えて！住まいの先生

★先ず重要なこと、ラドン温泉の概念が間違っております。
ラドン温泉とは【ラドン発生装置により浴槽内へ安全な一定の濃度に保たれたラドンガスを送り、ラドン浴室内にて吸入あるいは、温浴中に肌より吸収するシステム】低濃度のラドン浴をいう。
つまり設備名です。
韓国のマンションには「建築材料」より放出されたラドンとあり、ラドン温泉のラドンガスとは同一ではありません。
ラドンには同位元素が34種類の同位体が知られていて、その中でも一番安定されている元素がラドン温泉として利用されている。
ラジウム226(ウラン崩壊系列)の崩壊生成物がラドン222であり、半減期3．8日ありほぼ吸入したラドンの１００％排出されます。
それにくらべ
トリウムからの崩壊生成物がラドン220(トロン)と呼ばれ、55．6秒の半減期である。内部被ばくするのはこれを吸入した場合であり、肺細胞などにて改変したポロニウム鉛等がβ線を11時間強出しつづけ安定した固体・鉛となってしまうのである。
ウランからの改変はラドン222以降はポロニウム鉛等は20年以上β壊変を続けます。このポロニウムはタバコのニコチンとよく結びつく性質があるので、肺において蓄積してしまい被ばくを11時間～20年以上してしまうことにあります。
但し放射線被ばくと癌との関連性はありません。トリウム系列元素が発がん物質との関連性が高いと言われているのです。

建築材料の花崗岩よりセメントブロックを制作した場合、
トリウム系列の元素がウラン系列元素より多く含有しているからであります。またカリウム放射線も大量に放出しております。

国内放射線事件で有名なモナズ石も、トリウム系列のトロンを発生し、
ラドン温泉の効用を宣伝し偽ラドン温泉製品に多量に使用されております。
モナザイトは先日韓国の新聞でも「規定以上にラドン含有した寝具マット回収」とこれも混同されております。
モナザイトからはラドンRn222は発生しません。

★日本の温泉法による放射能泉
ラドンRn222 Rn220を区別することなく
ラドン元素を液体74㏃(気体163㏃)含有すれば「温泉」
また液体111㏃(気体245㏃)以上含有すれば病気に効用あるとされる「療養泉」
両方とも液体。

またラドンはアルファ線の為、特殊な測定器でなければ測定できません。
浴槽水 測定器：株式会社科学研究所 ローリッツェン検電器
空気中 測定器：液体シンチレーションカウンター

マンション自体この高額な液体シンチレーションカウンターで測定したとは考えずらいのです。
通常のベーター線ガンマー線を測定するガイガーカウンターと推察されます。

★結論
韓国マンションにおいてのラドン娘元素取り込みは、健康に害あっても温泉以上に良い効果は期待できません。
放射線のみを受け、娘元素を徹底的に排除すれば、別なる答えがあるでしょう。
Rn222のみ、高濃度になるほど体に良く、74,000㏃生涯暴露すれば肺がん自然発生率35％減となることも発表されております。


花崗岩 放射能濃度
ウラン238系列 40㏃
トリウム系列 70Bq
カリウム 1000Bq

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